モスバーガー プリペイドカード二重発行ミスに学ぶ

モス プリペイドカード二重発行の教訓

『ミスが起きたという事は、計画・準備ができていなかったということ。』

仕事を始めるには、しっかりと計画を立てよう。
計画を立てる際には、ミスを潰す網羅的な計画とするため、やろうとしている事が、他に与える影響を考えよう。

モス プリペイドカード二重発行の概要

 モスバーガーを運営するモスフードサービスは、2020年1月10日、チャージ式プリペイドサービス『モスカード』について、同一のカード番号が二重に発行され、それぞれ入金やポイント利用ができる事情が発生したと明らかにしました。

分かりや安く書くと、山田さんと田中さんの『モスカード』が同一のカードと認識され、山田さんがチャージした金額を田中さんが利用できる状態になっていた。という事である。以下は、モスフードサービスが明らかにしている、ミスの原因である。

(ア)モスカードには、プラスティック製のカード(物理カード)とスマートフォンのアプリで登録するデジタルカードが存在します。
(イ)既に製造されている物理カードの番号を、デジタルカードの新規登録会員に付与してしまうという誤りが発生いたしました。
(ウ)委託先による業務フロー管理の誤りにより発生したものであり、弊社の監督管理の不徹底が原因です。

https://www.mos.co.jp/company/pr_pdf/pr_200110_1.pdf

どうすれば、ミスが避けられたか

 今回のミスのうち、最も重要なのが上記の(イ)に記載されている『発行済み物理カードと同じ番号のディジタルカードを発行してしまった。』という点です。
 このミスは『物理カードとディジタルカードの番号の、頭数桁の番号を区分する』という体制にしておけば避けられました。具体的には、物理カードの番号は、「0」から始まる10桁。ディジタルカードの番号は「1」から始まる10桁とするというものです。
 上記の(ウ)によれば、モスフードの委託先によるミスという事ですが、業務を委託するという事は、業務内容・業務フローを明確にした上で、仕事を委託するという事です。委託先の業務内容をブラックボックスにしてしまうと、自分で予測・コントロールできないリスクを抱える事になるため、やってはいけません。
 少し話題はそれますが、法律の事は弁護士に、税金の事は税理士に、体の事は医者に任せっきりにはしていませんか? 確かに私達は、専門的な事を判断はできません。しかし、専門家の判断の根拠、また関連する知識を説明してもらう。という事は必要になります。専門家にケチを付けている様で聞きにくいと思う方も多いと思いますが、専門家を盲目的に信頼してはいけません。専門家にも色々な人がいます。

最後に

 至極当たり前のことですが、仕事を始める前には、計画を立てましょう。特にやろうとしている仕事が他に与える影響を考えないと思いがけないことが起きます。例えば、新型コロナウイルス対策として、『社員全員で在宅勤務を始めよう!』と行った時に、皆がサーバーにアクセスしたら、回線遅くて仕事にならなくなりませんか? あなた勤務する会社が上場会社であったら、PCに表示されている情報は、インサイダー情報ではありませんか?ご家族を金融商品取引法違反に巻き込む恐れがありますよ。同僚がSlackで打ち込んできている文章は本当に同僚なんですかね??

 私が日ごろ思っている、重要な仕事の価値は、『スピード』です。モスのミスから

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